来年度の再生可能エネルギー固定価格買取制度、いわゆるFIT価格が今年度の21円/kW から
さらに下がり20円弱となる見通しです。今後は数年かけて10円前後、最終的には7円前後まで
下がり続けると思われます。
経済産業省はFITに関する有識者会議「調達価格算定委員会」を毎年開いており、今年も18年度
以降の見直しについて議論を始めました。
また、2MW以上の特別高圧設備に対して今年度から入札による買取を導入しましたが、より
小さな設備も入札対象にしていくことを検討する予定です。
太陽光先進国であるドイツやスペインをはじめとするヨーロッパ各国の電力価格は5~10円
前後と日本と比較するとかなり低いのが現実です。
標準的な家庭が負担する「賦課金」は2030年度には1,000円を超えると見られており、この対応が
急務となっています。
また、太陽光発電の導入費用について経産省は「日本の建設コストはまだまだ高い」と見ており、
今後販売、施工などの太陽光関連事業者にとっては厳しい環境が続くと思われます。
ですが、発電設備の数は依然として増加が見込まれますので、我々メンテナンス技士もスキルを
磨いて、いざという時に備えておきたいですね。